東光山花山院(番外)


西国三十三所巡礼を再興した花山院ゆかりのお寺です。
こじんまりと素朴なお寺で、わたしはとても好き。
今日はあいにく霞んでいたけれど、眺望もすばらしく。


なにより、ご住職(?)が気さくなよい方で
ご朱印を書きながら、いろいろお話もしてくださいました。


本来、写経を納めるべきなのだよ(...冷や汗)とか
札所に飾られている御詠歌は全て花山院の御製なのだよ、とか
「散華」や「笈摺」は、こういう字を書くのだよ、、とか。


きっと本当は知っているべきことばかりだけど、
まだまだ未熟な若輩の小娘、頭を垂れて先人のお話を伺うもまたよし。
こういうやさしい時間が、とても貴重でとてもうれしい。


あぁでも痛恨、、、
忘れないように、とせっかく書き留めてくださった
散華と笈摺(笈摺はなんと図説つき。)の紙を紛失してしまい。
折り目などつけないように、、と手に持っていたのが失敗のもと。
自分のダメさに溜息。。。ほんとうに申し訳もございません。


ところで笈摺って、みなさんはご存知ですか?
笈摺は(おいずる)と読みます。笈は「かご」、摺は「する」。


巡礼の荷物を入れて背負うかごが肩で擦れるのを防ぐためのもの
だそうです。(←この絵を描いてくださったのに..)
笈摺の由来には、他にも諸説あるのかもしれませんが、
私の中では、もちろんご住職の説が「正」でございます。


このお寺は普通に訪れるにもお薦めですよ。とても落ち着きます。


                                                                                                      • -

開 基:法道仙人
創 建:白雉2年(651年)
本 尊:薬師瑠璃光如来
宗 派:真言宗花山院派(本山)
御詠歌:有馬富士 ふもとの霧は海に以て 波かときけば小野の松風

                                                                                                      • -