暗号解読(上・下)


暗号解読(上) (新潮文庫)

暗号解読(上) (新潮文庫)


暗号解読って、なかなかにドラマティック。
解読に至るその過程も 挑戦する数学者たちの生き様も
解読によって動いていく戦争や政治のゆくえも。


この本に出てくるすごい解読者の人たちって
軒並み天才肌で、やっぱりなんかちょっと変わってる。
そういう数学者たちが暗号に向かうさまが、それぞれ、いい。
すごくまじめなのに、でもどこかユーモラス。なんかいい。


純粋に小説として楽しめます。


私には、こういう数学的素養はあんまりないので
解読の細かいロジックを理解するのは、ばさっと放棄したけれど
(ヴィジネルがやっとこ限界、エニグマ以降はさっぱりわからん)
非常にわかりやすく書いてある ( にちがいない ) ので、
出来る人ならば、パズルとしてもとても面白いと思います。




サイモン・シンさんは「フェルマーの最終定理」の作者でもあります。
こちらも、数学的な内容はうーん、、さっぱり...でしたが、
それでも 「 数論って美しい!!」 という気持ちにさせられました。
解決したワイルズさんだけでなくて
数論に魅入られた数学者たちの各々のドラマが丁寧に描かれていて
読み物として非常に面白かったです。オススメ♪
日本の数学者、谷山さん、志村さんが、かなり大切に扱われているのも
なんだかうれしいところです。
おふたりのことは、この本で知りましたが、、すごいですよ ё


フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)