仁王立ちばあちゃん


通勤。
いつものとおり、先頭車両に乗ろうとしたら、
今日はドア付近に小柄なおばあさんが乗車中。


このおばあさん、
身体こそドア横の壁際(運転士席の後ろ)に格納してるものの
ラジオ体操してんのか??と思うくらいに足をがつーんと開いて、
ドア側に突き出してる。そして、なぜか憤怒の形相。
まさに仁王立ち。


なんでそんな立ち位置なのか?
なにをそんなに怒ってるのか?


普通の人がやると、ちょっとムッとするかも、な感じ。
が、なぜか憎めない、、というか、それよりも興味深々。
なんかこえーな、怒られそうだな、でもつい見ちゃうな..とか思いつつ、
ドア付近に(きもちだけ)ちっちゃく納まるわたし。


ガタンゴトン(..数分後)


おばあさんの憤怒の形相が、なぜかだんだんと激怒へ変化。
ただごとじゃない。 い、いったいどうした??
そうこうするうち、
おばあさんに「ちょっと!!」と腕をつかまれた!!


ひ、ひえっ!?わ、わたしですか?!!!!!


あわてる間もなく
ぐいと手を引かれて、運転席の真後ろへ連れてこられた。
大っきなわたしを ちっちゃいおばあさんがガードするような格好。
「ここにいなさい。」


!!!真相発覚!!!


どうも、私のうしろにいた橋幸夫似のおじさんに
痴漢疑惑(おばあさん的には『確信』)をかけていたらしい。
迫力おばあさん、わたしをかばってくれたのだ。
「あ、ありがとうございます。」
びっくりしすぎて、とりあえずお礼を述べるので精一杯。


ちなみにおじさんの嫌疑はちょっと微妙。。
確かに息は荒かったけど、あからさまな接触は感じなかった。
でも、おばあさんが尼崎で降りたあと、
おじさん、わたしの後ろにまたくっついた。
これまた、あからさまに接触はしないけど、やっぱり息荒い。
うーん、、ビミョー???


それから、降りるときに気付いたのですが、
おばあさんの仁王立ちは、足がお悪いせいでした。
大変ご無礼いたしました。


ともあれ、仁王立ちばあちゃんに完敗。
なんにせよ、あの迫力はかっこええ。すげぇ。
こちとら、まだまだヒヨっ子っすね。
そして、自分の痴漢判定能力にも疑問符点灯。甘すぎか?!