お盆に


お盆のお参りに和歌山の母の実家へ。


もともと、すごーく古い家なのですが、
3年ほど前に祖母が亡くなってからは住人のいない館。
かなり荒れております。


行くたびに、まずは掃除から。
なんせ、かべ(?)の砂があちこちでばらばらと落ちているし、
床もところどころ抜けそうに沈んでるし。雨戸も壊れ気味。
とりあえず掃除しないと、お手洗いにも入れない。


老人らしく(?)、謎めいた古いものがたくさんあって
見えるところから、ちょっとずつ片付けているもののキリがない。。
押入れとかは、開けるのもちょっとこわい。。。
おっかなびっくり、ちらっと違い棚の引き戸を覗いてみたらば、
埃と砂と朽ち果てたような紙(なのか??)がいっぱい。。。
でも、その中にぽつんときれいな掛け軸が残っていたり。。。
そうかと思うと、枯れたカニさんとか 出てきたりもするし。。
一口に掃除っつっても 何かとスリリングなわけです。


とまあ、まるでお化け屋敷のような描写をしていますが、
あちこち開け放って、ほうきでざざーっと掃きだしたら、
風も通ってなかなか気持ちよい。
1年1度くらいはこんなのもいいやね、とちょっとひと息。


なんとか居れるようになったところで、お仏壇に向かう。
お仏壇も当然すごく古い。
位牌もたくさんあって、これはどなた様だろう、、とか思いながら、埃をはらう。
お掃除してお花や果物をお供えしたら、なかなかよい感じに。
ろうそくを灯すと炎がゆらめいて、
「お祖父さん喜んではるわあ」と母がつぶやく。
本当に喜んでいるのかどうかは知らないけれど、
古い仏壇に お花と果物の簡素な飾り ゆらめくろうそくの炎 線香の香り。。


前日に行った父方の実家の立派なお仏壇とお供えもよかったけれど、
こういう方が私は好きかもしれないな。
まあ、掃除するときは、何が出てくるかとドキドキ怖いけど(笑)


ここ1、2年は
行くたびに、笹垣やお庭がどんどん禿げていくのでちょっと淋しい。
お隣の方が好意で刈ってくださるのです。
なんてありがたいこと!!なんだけど、
ちょっと味気ない気分になってしまう、母とわたし。
ちゃんと手入れできてないのだから、しようがないんだけど。
笹垣なんて、繁るわ散るわで、ほんとご近所にも迷惑ですもの。
まあともかく、今日はがんばった。
でも本当は泊まってあげるべきなんだよね。
お迎えしてお見送りして。なかなかそれができてない。。ごめんなさい。


もう明日はこっちで仕事だけど。
お昼にはそっと手を合わせてみよう。