マネーボール


マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)


職場の人に貸してもらった。アンチ巨人的興味から手に取った本。


簡単にはしょってしまうと、
あんまり(だいぶ?)資金力のないメジャー球団アスレチックスが
なぜ強いのか?!というのを明かしていく本。
ドラフトやトレードで「安い掘り出し物選手」を得ていくエピソードが中心。
あとは各選手や主役のGMビリービーンのエピソードも混じる。


他人の目のつけないところに科学的なアプローチをしていくのは、
まあ、他でもある話で、単にああすごいなーという感じだったのですが、


野球の指標(打率とか防御率とか...)への考え方の話でほぉーと唸った。
ビル・ジェイムズという人が、野球の統計データの持つ意味を
本気で考えはじめた先駆者(?)なのですが、そこの話が一番おもしろい。


そういや、野球のいろんな数字って、
(野球を知らない私でも)小さいころからすりこまれていて、
指標は知ってるけど、そのもつ意味に疑問を感じたことってなかった。
3割超えてると、ああ結構すごいんだな、とか普通に思ってた。(笑)


どの数字にどんな意味があるのか、勝利にどれくらい関係するのか
そういうの、本気で考え出すと、こりゃもう完全に科学だなー、と。
そう思うと、野球というスポーツが今までとはちょっと別のものに見える。


ちなみにアスレチックスでは、あんまり打率とかは重視していなくって、
勝つためには、「アウトにならない確率」が一番大事!!ってところから、
出塁率」をものすごく重視する。
で、バントとか盗塁とかアウトになる可能性のある戦術には否定的。
たしかになー、と唸りました。


個人的には、盗塁は見たいので否定しないでほしいです(笑)
バントはあんまり好きじゃないからどうでもいいけどさ(笑)


野球好きの人が読むと、
もっと納得したり(あるいはものすごく納得できなかったり)で
楽しいだろうなと思います。
でも、わたしみたいにフツーの人でも楽しいです。