気になる部分
- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 新書
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翻訳家 岸本佐知子さんのエッセイ。
ワタクシ、あんまり世の流れについていってないので
実は全然知らなかったのですが、
わりと風変わりな本を中心に翻訳している方のよう。
妄想心を刺激されるよ〜と友人に薦められ借りてみました。
度肝を抜かれたらどうしよう?!
と、わりと気合を入れて「えいやっ」とページをめくる。
してみると、おやおや、意外(?)なことに、
わりとすんなり受け入れられる、というかですね、
むしろ「あ〜、わかる、わかる」って話が多かった。
ああもちろん、出会ってる事件や感受性は、私とは段違いですが。
国際きのこ会館もありえないし(イヤ、あるんだろうけど)
朝パソコン立ち上げたら「やってみなはれ」って
プリンタから出てくる会社もおかしいし(..これは時代のせい?!)
電車で出会うキテレツさん達も私の経験からすると、破格におかしい。
※ここでいう「おかしい」は「オモシロイ」ではなくって
「ヘン」って方の意味ですよ。
算数の問題で10円足りなくてりんご(みかんとかもあったねぇ)を
買えなかった人のことは、私も当時やっぱり気にはなったのだけど、
気の毒になりすぎて、ぐるぐる妄想がまわって答えを書きそびれた、
なんてことはなく、
なんか変..と違和感覚えながらもちゃんとスルーして答え書いたし。
同じ教室にいたら、はしっことはしっこにいたような気がする。
でも、なんかわかるなぁ。って共有できる部分があると思うと
当時、関わりの薄かった級友を思い出した。
なんだか不思議な感じがして、ニヤリとした。
↓↓↓ エッセイもう1冊。
- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: 単行本
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これも面白い。
ただし、個人的には「気になる部分」の方がピンときました。