気になる部分


気になる部分 (白水uブックス)

気になる部分 (白水uブックス)


翻訳家 岸本佐知子さんのエッセイ。


ワタクシ、あんまり世の流れについていってないので
実は全然知らなかったのですが、
わりと風変わりな本を中心に翻訳している方のよう。


妄想心を刺激されるよ〜と友人に薦められ借りてみました。


度肝を抜かれたらどうしよう?!
と、わりと気合を入れて「えいやっ」とページをめくる。
してみると、おやおや、意外(?)なことに、
わりとすんなり受け入れられる、というかですね、
むしろ「あ〜、わかる、わかる」って話が多かった。
ああもちろん、出会ってる事件や感受性は、私とは段違いですが。


国際きのこ会館もありえないし(イヤ、あるんだろうけど)
朝パソコン立ち上げたら「やってみなはれ」って
プリンタから出てくる会社もおかしいし(..これは時代のせい?!)
電車で出会うキテレツさん達も私の経験からすると、破格におかしい。
※ここでいう「おかしい」は「オモシロイ」ではなくって
 「ヘン」って方の意味ですよ。


算数の問題で10円足りなくてりんご(みかんとかもあったねぇ)を
買えなかった人のことは、私も当時やっぱり気にはなったのだけど、
気の毒になりすぎて、ぐるぐる妄想がまわって答えを書きそびれた、
なんてことはなく、
なんか変..と違和感覚えながらもちゃんとスルーして答え書いたし。


同じ教室にいたら、はしっことはしっこにいたような気がする。
でも、なんかわかるなぁ。って共有できる部分があると思うと
当時、関わりの薄かった級友を思い出した。
なんだか不思議な感じがして、ニヤリとした。



↓↓↓ エッセイもう1冊。


ねにもつタイプ

ねにもつタイプ


これも面白い。
ただし、個人的には「気になる部分」の方がピンときました。