いとおしい
活字キチのわたしですが、
買ったまま なかなか進まない本というのもあります。
たいてい、勉強がらみの本(なまぐさがばれる。。)なのだけど、
この本はちょっと異質。
![美人の日本語 美人の日本語](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31RG694CW3L._SL160_.jpg)
- 作者: 山下景子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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1日1ことばなので、一度に全部読むという感じではないのね。
思いついて、ぱらっと開いて、またしばらく忘れて..を繰り返してたら、
知らないうちに、もう2、3年読みかけのまま。。。
不思議なことに、なぜか毎年同じようなタイミングで開けたりする。
あれ、去年もここだったよ、、、みたいな。
ことばって、欲しくなるバイオリズムがあるのかもしれんなぁ。
さてさて、いつ、全部読み終わるのやら。
で、今日のことばになんか沁みたので記しておきます。
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「愛おしい(いとおしい)」
①「いたはし(労しい)」→「いとほし」→「いとし」
②「いとはし(厭わしい)」→「いとし」
「いたはし(労しい)」は、不憫に思う、気の毒に思うこと。
不憫に思う気持ちが愛しいに変わっていくのか、
もともと、愛しい気持ちがあるから気の毒に思うのか。わからん。。
気持ちはともかく、ことばに関しては不憫に思う方が先らしい。
そして厭わしい。
「厭う」には「いたわる」という意味もあるそうだけど、
一般的には、嫌う・嫌がるってこと。まさに「嫌よ嫌よも好きのうち」。
愛しい、労しい、厭わしい、そういやよく似たことばだった。
そして、この3つの感情は、本当にしばしば、心の中で行き来する。
特に気持ちが強く動く相手に対しては。
最後に筆者のことば。
「労しい、厭わしいと思ったときも、愛おしいことにしておきましょうか。」
はい、そうしておきましょう。