ハゴロモ

ハゴロモ

ハゴロモ


よしもとばななさんの本は、
『キッチン』しか読んだことないのですが、
このお話は、ちょっと『キッチン』と似ています。
いや、同じ本に収録の『ムーンライトシャドウ』の方が近いかな。
川の存在感とファンタジー色の強さがより似ている。
どのお話も「別れ」からの再生がテーマですね。


私の中では、
『キッチン』はちょっと別格なんだけど、これも面白かったです。
出てくる人たちがちょっとずつ風変わりで、でもすごくまっとうで
なんとなく、心の琴線に響いてしまう。

作者あとがきにもあったけれど、
少し疲れたときに、ちょっと元気になれるビタミン本。
心がやわらかくなる。
とにかく日々まっとうに生きていこうと素直に思える。
おすすめです。